ニュールンベルクは、私にとっても展示会見学で訪問するまでは馴染みのない町でしたが、中世の町としてはとても大きな町だったそうで、当時のカイザーブルク城を中心に教会や城下町などが現在でも残っています。残っていると言うよりも、ニュールンベルクでは東京やニューヨークで見るような近代的ビルの方が皆無で、
町全体が中世時代そのままを再現しているような所です。

人口は約50万人で、数百年も昔から『世界のおもちゃ箱』として有名です。特に今は懐かしのブリキおもちゃでは世界的に有名な町で、世界最大級のおもちゃ見本市『International Toy Fair』が開催されることからも、その歴史と実績がうかがえます。日本ではマイナーな町ですが、訪問すると様々な人種の人が観光に来ていて、年間の宿泊日数が100万を超える観光都市という情報に納得します。
もう一つニュールンベルクで有名な話題に『マイスタージンガー』というものがあります。直訳すると『職匠歌人』で、ガイドブックにも『ここは職匠歌人 ○○○の活躍した家です』などとよく書いてありますが、残念ながら未だに何のことかわかりません。ただ、代表的な職匠歌人ハンス・ザックスが『4,000を超える歌と劇200作、謝肉祭劇85作を創作した靴職人詩人』と紹介されていますので、多分何かの技術職をしながら歌人でもある人のことではないかと思いますが、もしも
正しいことをご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい。

最後にニュールンベルクを語るに避けては通れない話題として、ナチスドイツとの関係があります。1935年にユダヤ人から市民権を取り上げた悪法『ニュールンベルク法』が作成された町ですし、ナチス帝国の財宝が保管されヒトラーがこよなく愛したニュールンベルクは、当時『隠れ首都』と呼ばれていたそうです。もっとも、そのような歴史も今では風化しつつあり、現在は陽気なドイツ人と訪れる観光客とで
大いに賑わう楽しい町です。