始めは映画か昔の事件の記録フィルムかと思っていました。ところが、どのチャンネルに替えても同じ映像に引きつったアナウンサーの顔、顔、顔・・・。
父が貿易商をしていましたので、小さい頃からアメリカは馴染みがあり、外国の中でも特に好きな国でした。それだけにショックは大きく、結局明け方近くまでニュースにくぎ付けになっていました。
それから数日して、このテロ事件は思わぬところにも影響が出ていることを知りました。ニューオーリンズで開催される米国で最大の福祉機器展『メドトレード』の開催が中止されるかもしれないというのです。
また、メドトレード見学を予定されていた日本褥瘡学会関係の先生方や福祉業界の関係者の中に、キャンセルされる方が相次いだのです。
2次3次のテロが噂されていましたし、万が一のことがあってはとのご判断ですが、私は並外れた楽天家ですので、大して悩むこともなく予定通りにアメリカ行きを決意したのでした。
10月になる頃には、メドトレードの事務局からも予定通り開催するので是非きて欲しいとの書面が届きました。ただし、注意書きとして場内のいかなる場所でもいかなる時でも荷物チェックを行うのでそれには必ず従うようにとありました。