経済学を勉強された方であればご存知かも知れませんが、世界各国の物価を知るのにハンバーガーの価格を比べるというユニークな方法があります。題して『マクドナルド指数』ですが簡単に言いますと、世界中のほとんどの国にあるマクドナルドのハンバーガーの価格で物価が高いか安いか計ろうというものです。
例えばニュールンベルクのマクドナルドでビッグマックとポテトM、ジュースM、アップルパイのセットが6.50マルクで売っていましたが、当時のレートで計算すると約480円です。同じセットがアメリカでは5.30ドルで同660円です。と言うことは、アメリカの方がドイツより物価が高いということになる訳です。本来はハンバーガーかチーズバーガー単品で比べるのですが、最近では日本のように単品価格を極端に下げる戦略を使っている国もありますので、私は勝手にどこの国にもありそうなセットで比べています。
別に知っていても知らなくても、或いは知ったからと言ってどういうこともありませんが、
単なる話のネタでした。

ただ、このような"指数"になるだけでもさすがは世界のマクドナルドですが、実はニュールンベルクで私は、更に凄まじいばかりのマクドナルドの営業戦略を目の当たりにしました!
それは夕食の量が足りなかったのか、空腹をおぼえたある夜の出来事です。
日本のようにコンビニがない海外、それもニュールンベルクというマイナーな街でのことですので、思い付いたのはホテルから徒歩5分くらいの所にあるマクドナルドです。 確か21時少し前だったと思いますが、あまり遅い時間まで営業していないのを知っていましたので、急いでマクドナルドへ向かいました。
思った通り閉店間際で、客は私の前に
若い金髪女性がいるだけです。
バーガーを4つくらいとフライドポテト、ドリンクをそれぞれ2つ、店員が袋に詰めていました。いざ会計の時になって『財布をホテルに忘れたから取ってくる』と言い残して出て行きました。英語を話すところを見ると現地のドイツ人ではなさそうです。

私の番になって、ダブルチーズバーガーセットを頼んだのですが、閉店間際でストックがないので5分くらい待ってと言われて待っていました。すると2、3分で金髪女性が戻ってきて『ご免なさい!彼がキーを持って出かけてるみたいだから財布がないの。キャンセルにして!』と半開きの扉から顔だけ出して言うと一目散に走り去ってしまいました。(ただただ唖然・・・)
さて、5分くらいが経って私のチーズバーガーセットができました。
店長と思しき男性が出てきて、
『大変お待たせしました。本当に申し訳ございません』
(へっ?そんなに待ってないよ)
『一生懸命早く作ったのですが・・・』
(分かってるって、一生懸命作ってんの見てたから)
『お詫びに少しサービスさせていただきました』
大きな袋を二つ抱えています。
(えっ?まさか?うそ?)
そうです。私は金髪女性のキャンセルした分も含めて、バーガー5つとフライドポテト3つ、ドリンク3つを両手に抱えてマクドナルドを後にしました。軽いおやつのつもりだったのに誰がこんなに食べるんだよー!最高に空腹な時でもこんなに食べれないよー!
一人のわがままな金髪女性の機嫌を損ねることもなく、食べ物を粗末にすることもなく、たった5分待たせた客に最高のサービスを提供するマクドナルド。
恐るべき企業です・・・。