愛用のスーツケースがー!
 
ホテル室内からの夜景
ホテル室内からの夜景
 

 そうそう、アトランタに到着してスーツケースを受け取った時に、ショッキングな小事件がありました。私のスーツケースがベッコベコに凹んでしまっているわ、何かが突き刺さったのか穴があいているわ、蓋も少し浮いてしまっているわという、無残に変わり果てた姿だったのです!

 ホテルですぐに中身を確認しましたが、幸い無くなっているものも壊れたものもありませんでした。思えば新婚旅行用に買ったお気に入りのサムソナイトで、海外出張ではいつも私と行動を共にした言わば相棒です。(って、言い過ぎでしょうか?)

ヒルトンホテルのロビー
ヒルトンホテルのロビー
 

 ひん曲がった蓋を無理やりこじ開けましたが、今度は閉まりません。身を引き裂かれる思いで相棒にキックを連発し、何とか開け閉めができるようになりました。(笑)

 本来は破損が見つかったその場で係員に申告しないと保障してくれないのですが、そこはアメリカを代表するノースウェスト航空。結果的には帰国して事情を説明すると無償修理してくれました。修理不能で新品交換と思っていましたが、1ヶ月くらいで見事完全復活して返って来ました。お見事!

いざ、メドトレード会場へ!
 
超高層ビルの渡り廊下(こわ〜い)
超高層ビルの渡り廊下(こわ〜い)
 

 その夜は飛行機で熟睡したにも関わらず寝つきは良かったのですが、早朝4時半に目が覚め、それから起床時間の7時半まで一睡もできませんでした。日頃6〜7時間寝ている私にとって睡眠時間4時間は日中少しばかり堪えました。

 当社の社長か雨宮さん、森本さんの誰かと会うだろうとレストランでゆっくりと朝食をとりましたが結局誰とも会わず、少しばかり焦りました。事故やトラブルでもあったのだろうかと。しかし、それも杞憂に終わり、待ち合わせ時間の9時半には全員集合でメドトレード会場にタクシーで向かいました。

 ちなみに会場までダウンタウン(中心街)からタクシーなら10分くらいで、料金は7〜10ドルです。アメリカのタクシーは乗る人数によって料金が変わったり、空港⇔ダウンタウンのような特定の場所や地域へは料金が決まっています。ですから、場所によってはメーターを倒さないこともあり、初めてアトランタを訪問した94年にはそれを知らず、ぼったくり運転手かと思いその度に抗議しましたが、英語修行中なのとなまりのある南部英語ですので運転手の言っていることが聞き取れず、よくスッタモンダしたものです。

 このことを雑談で紹介すると、『よくそんな怖いことするね』と言われることがありますが、アメリカの街中でタクシーに乗る分にはそれほど神経質にならなくても良いかと思います。彼らも生活がかかっていますので、滅多なことではトラブルを起こしません。乗務員免許を取り消されたら大変なことですから。

 ただ、日本人が財布の紐がゆるいことをよく知っていますので、重要な収入源であるチップを期待して、サービスがやや過剰気味になることがあります。
 パターンとしては大きく2つで、大した服装でもないのに無理やりセンスや持ち物を褒めちぎるか、東京や京都、芸者さんに日本食など思いつくまま日本に関することなら何でも褒めちぎるかです。

落ちそうで落ちない駐車場
落ちそうで落ちない駐車場
 

 ただ気になるのは、芸者さんがそこら中にいるとか、数は少ないものの侍がまだ日本のどこかにいると思っている運転手さんが意外と多いことです。これはオーストラリアでもそうでしたが、どうも日本人は誤解されているようです。(笑)
 そうそう、今は亡き坂本九さんの'上を向いて歩こう'を熱唱する運転手さんもいました。アメリカで日本人の歌として始めてミリオンセラーを記録したそうで、50代以上の人には未だに阪本九さんの根強いファンがいるそうです・・・。

 ところで、疲れていたりしてこのように話しかけられることが嫌な時の対処法をお教えします。東洋人と見ると『フローム ジャパン?』や『ジャパニーズ?』と聞いてきますので、こう答えるのです。『チャイニーズ。ニーハオ!』(笑)

 
霧の都アトランタ?
霧の都アトランタ?
 
 随分と話が逸れましたが、この日の天気は曇りで低いところまで雲が降りてきています。向かいのビルの最上階付近などは全く見えない状態です。気温は20度くらいと思います。出発前にインターネットでアトランタの予想気温を調べた時は、最低気温が10度くらいと結構寒そうに載っていました。コートは意外と嵩になるので悩んだ末に持ってきませんでしたが、持ってこなくて正解でした。当てにならない天気予報・・・。

 

CNN本社ビル
CNN本社ビル
 

 メドトレードの会場はワールドコングレッションセンターという所ですが、世界で最も有名なニュース発信企業CNNの本社ビルとは目と鼻の先です。
 アトランタ観光で人気の高いツアーの一つに『CNN本社ビル見学ツアー』があるそうですが、過去2回のアトランタ訪問では過密スケジュールにつき、そのようなツアーに参加する時間は全くもってありませんでした。
 今回も'有駄有駄タイム'を使ったとしてもなさそうです。もっとも仮に時間が取れたとしても、ツアーガイドの説明がどこまで聞き取れるか不安ですが・・・。

メドトレード会場内
メドトレード会場内
 

 開場前の会場前(ダジャレじゃありません)は大変な人混みでした。日本の展示会のほとんどは入場受付のためにかなり多くの窓口を用意しますが、アメリカやドイツでは窓口が5つくらいしかないことが多く、とても混み合います。そもそも事前申し込みで入場カードを手に入れておけば窓口に並ぶ必要はないのですが、仮に10人に1人が当日受付をしたとしても数百人から数千人が少ない窓口に殺到することになるのです。今回、私たちは雨宮さんを除いて10人に1人の方でした・・・。

名刺のいらない展示会!
 
USAプロバスケットのデビット・カイリ氏
 

 メドトレードでは、極端に言うと名刺がいりません。入場カードに付いているバーコードにその人の名前や会社名、住所などが登録されていているのです。出展している企業のブース(小間)にはバーコードを読む機械があって、名刺がなくても誰が来たか分かるという訳です。

 良い点は、見学する側にとって大量の名刺を持ち歩かなくても良いということ。出展企業にとっては、後からDMを出したりする時にいちいち宛名を書かなくても自動的に宛名ラベルとして印刷できますし、来訪者分析をする時に業種別で分けたり、あいうえお順で並べ替えたりと思いのままなのです。

 悪い点は、一部の人にとってだけですが、こちらの素性を隠したくても隠せないことです。例えばライバル会社の情報を探りに行ったりする時ですが、架空の会社名などで入場登録をすると、自分が本当に欲しい商品や興味のある会社からのDMまでもが不達になってしまいます。もっとも、私のように堂々と名乗ってライバル会社のブースへ行く変わり者もいますが・・・。

ヒルトンホテル
ヒルトンホテル
 

 私たちが日本国内の展示会に出展していても、来られるお客様の中に必ず名刺のきれる方がいらっしゃいます。私たちにとっても、その方にとってもあるいは名刺がきれるということが大きな機会の損失になっているかも知れないのです。簡単な名刺交換だから生まれるご縁もありますが、名刺がきれて名前や会社名、連絡先などを手書きで記入するとなると、面倒くさいから『まっ、いっか』となりがちです。名刺がきれてから後のすべてのブースでいちいち記入するなんて、私でも億劫になります。

 そんなお客様にも出展者にも便利で、おまけに機会の損失を防いでくれるアメリカの入場者管理システムは日本でも是非、導入してほしいシステムの一つです。もっとも、当日の入場受付でそれら入場者の情報をコンピューターに登録するキーパンチャーがたくさん必要ですが・・・。

 

豆知識:アトランタの治安って?
大都市にはこんな一画も
大都市にはこんな一画も
 
 私が初めてメドトレードの見学に行ったのは95年にアトランタで開催された時ですが、アトランタ・オリンピックを翌年に控え、急ピッチで町の整備が行なわれていました。

 私にとってアトランタはそれが初めてで、当時は治安の悪い地域があると事前情報で聞いていたことと、実際にニューオーリンズ編の豆知識『アメリカの治安』に書いたように、銀行でお金を下ろしていると窓口の人に『この辺りは昼間と違って、夕方以降になるととても物騒なので、早くタクシーで立ち去った方がいいですよ』と警告をされたことがありましたのであまり良い印象ではありませんでしたが、98年に2回目の訪問をした時は、オリンピック開催に際して当局が治安回復に全力を尽くしたこともあってか、ずいぶんと'安心できる街'に変わったようです。


リスもご機嫌
リスもご機嫌
 
 ただし、そこは日本と違いアメリカです。比較的簡単に誰でも拳銃を手に入れることはできますし貧富の差は激しく、極端な例ですがたったの200ドルで人殺しを請け負うストリートギャングもいます。私たち旅行者が日本にいる時よりも、もう少しの注意を払って滞在すればそれほど心配はいりませんが、地元の人が行かないような路地裏や地域に行ったりすることは控えた方が良いでしょう。安全と危険が隣り合わせの国であるということは、肝に銘じておかなくてはなりません。

車椅子は機内持ち込み?
 
すっきり収まる車椅子パーツ
すっきり収まる車椅子パーツ
 

 今回のアメリカ出張では、車椅子を日常的に利用している森本さんと良き理解者でありパートナーである奥さんが旅の道連れということで、本に書いていない事や講習では教えてくれないような事を随分と学びました。仕事柄、お年寄りや障害者など車椅子を利用する方々と接する機会は多いのですが、何日間も行動を共にするということがなかったのです。
 あまりにも多過ぎて、それだけでも数十ページにもなりそうですので、ごく一部だけですがご紹介していきます。

 まず飛行機ですが、航空会社によっては車椅子を手荷物として認めてくれないことがあります。最も大きな理由は、飛行機の通路は狭いので汎用タイプの車椅子では通れないからですが、森本さんの車椅子は両側の大車輪がワンタッチで取り外せ、そうすると狭い通路でも通れるようになるので、手荷物として持ち込みのできることが多いのです。

 では、なぜ自分の車椅子を手荷物にする方が良いのでしょうか?もしも手荷物として認められず荷物室行きとなると、破損の可能性が高くなるのです。前述の『愛用のスーツケースがー!』でご紹介した通り、頑丈なスーツケースですら変形してしまうことがあります。破損してしまったら、航空会社は弁償してくれるでしょうし、旅行中は代わりの車椅子を貸してくれるでしょう。

バリアフリー・マクドナルド
バリアフリー・マクドナルド
 

 しかし、森本さんのように座面の大きさからフットレスト、アームレストの高さに至るまで、すべて自分の状態に最も適するようにあらゆる調整をした車椅子に乗っている人にとって車椅子は手足の一部なのです。
 その車椅子が破損してしまっては、旅先で体にぴったりの車椅子を調達することは不可能に近く、そうすると即、床ずれの危険が生じてしまうのです。

 今回のアメリカ出張では日本〜アトランタ〜ラスベガス〜日本の全行程中、実に7回の搭乗をしましたが、ラスベガス〜サンフランシスコの航空会社だけ(ちなみにNW航空ではありません)が車椅子の機内持ち込みを頑なに拒否しました。それまでも一度拒否されたことがありましたが、森本さんが大車輪を外して通路を通れることを実践すると納得してくれたのに、この航空会社はそれでも駄目の一点張りです。

 責任者出て来ーい!という事態にまで発展し、最後は近くにいた日本人ツアーの現地スタッフまで通訳に呼びましたがやっぱり駄目とのこと。森本さんが折れて預けることにしましたが、替わりに用意されたのは機能的には車椅子のつもりかも知れませんが、腰と足をベルトでグルグル巻きにするので見た目にはまるで"護送用椅子"です。

中世にタイムスリップ?
中世にタイムスリップ?
 
  他の乗客が席に着いた後でフライト・アテンダント(昔はスチュワーデスと言っていました)に押されての搭乗。とても車椅子に見えない状態で、まるで危険人物が拘束されているかのようです。これが福祉先進国のサービスでしょうか?安全面でやむを得ないのであれば、せめてもう少し見た目が良い車椅子とベルトにして欲しいものです。

 あと、今回は時間の短いフライトなので幸いでしたが、3〜4時間以上のフライトであればトイレに行くなどの度にフライト・アテンダントを呼んで車椅子を用意してもらい、また腰と足をベルトで"グルグル巻きにしてもらい"、押してもらわなければいけません。安全面の配慮とは言え、そこまでする必要があるかどうか疑問です。足腰の弱った方やお酒の入りすぎた方が一人でトイレに向かっている方が危険な気がするからです。皆さんはどう思われますか?

 


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