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今回のアメリカ出張では、車椅子を日常的に利用している森本さんと良き理解者でありパートナーである奥さんが旅の道連れということで、本に書いていない事や講習では教えてくれないような事を随分と学びました。仕事柄、お年寄りや障害者など車椅子を利用する方々と接する機会は多いのですが、何日間も行動を共にするということがなかったのです。
あまりにも多過ぎて、それだけでも数十ページにもなりそうですので、ごく一部だけですがご紹介していきます。
まず飛行機ですが、航空会社によっては車椅子を手荷物として認めてくれないことがあります。最も大きな理由は、飛行機の通路は狭いので汎用タイプの車椅子では通れないからですが、森本さんの車椅子は両側の大車輪がワンタッチで取り外せ、そうすると狭い通路でも通れるようになるので、手荷物として持ち込みのできることが多いのです。
では、なぜ自分の車椅子を手荷物にする方が良いのでしょうか?もしも手荷物として認められず荷物室行きとなると、破損の可能性が高くなるのです。前述の『愛用のスーツケースがー!』でご紹介した通り、頑丈なスーツケースですら変形してしまうことがあります。破損してしまったら、航空会社は弁償してくれるでしょうし、旅行中は代わりの車椅子を貸してくれるでしょう。
しかし、森本さんのように座面の大きさからフットレスト、アームレストの高さに至るまで、すべて自分の状態に最も適するようにあらゆる調整をした車椅子に乗っている人にとって車椅子は手足の一部なのです。
その車椅子が破損してしまっては、旅先で体にぴったりの車椅子を調達することは不可能に近く、そうすると即、床ずれの危険が生じてしまうのです。
今回のアメリカ出張では日本〜アトランタ〜ラスベガス〜日本の全行程中、実に7回の搭乗をしましたが、ラスベガス〜サンフランシスコの航空会社だけ(ちなみにNW航空ではありません)が車椅子の機内持ち込みを頑なに拒否しました。それまでも一度拒否されたことがありましたが、森本さんが大車輪を外して通路を通れることを実践すると納得してくれたのに、この航空会社はそれでも駄目の一点張りです。
責任者出て来ーい!という事態にまで発展し、最後は近くにいた日本人ツアーの現地スタッフまで通訳に呼びましたがやっぱり駄目とのこと。森本さんが折れて預けることにしましたが、替わりに用意されたのは機能的には車椅子のつもりかも知れませんが、腰と足をベルトでグルグル巻きにするので見た目にはまるで"護送用椅子"です。
他の乗客が席に着いた後でフライト・アテンダント(昔はスチュワーデスと言っていました)に押されての搭乗。とても車椅子に見えない状態で、まるで危険人物が拘束されているかのようです。これが福祉先進国のサービスでしょうか?安全面でやむを得ないのであれば、せめてもう少し見た目が良い車椅子とベルトにして欲しいものです。
あと、今回は時間の短いフライトなので幸いでしたが、3〜4時間以上のフライトであればトイレに行くなどの度にフライト・アテンダントを呼んで車椅子を用意してもらい、また腰と足をベルトで"グルグル巻きにしてもらい"、押してもらわなければいけません。安全面の配慮とは言え、そこまでする必要があるかどうか疑問です。足腰の弱った方やお酒の入りすぎた方が一人でトイレに向かっている方が危険な気がするからです。皆さんはどう思われますか?
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